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喜多歯科クリニックブログ

歯列矯正治療中にクリーニングを受けるメリット。他の医院でも受けられる?

歯列矯正治療中にクリーニングを受けるメリット。他の医院でも受けられる?

徳島県 徳島市 喜多デンタルクリニック
歯科医師・院長 喜多大作

 

歯列矯正は、美しい歯並びを手に入れるための大切な治療ですが、お口の中に装置を取りつけるため、衛生状
態がしっかり保たれるよう特別な口腔ケアが求められます。
矯正器具があることで汚れがたまりやすくなり、日常の歯磨きだけでは不十分な場合があります。そこで大切に
なってくるのが歯科医院での「クリーニング」です。本記事では、歯列矯正中にクリーニングを受けるメリットや注
意点、他の歯科医院でのクリーニングを受けることは可能かどうかについて詳しく解説します。

■矯正治療中のクリーニングは必須!
矯正器具が付いている状態では、普段の歯磨きでは取り除けない汚れがたまりやすくなります。特にワイヤー
やブラケットは固定されており、その周囲にはプラークが付着しやすく、放置すると虫歯や歯周病を引き起こすリ
スクがあります。マウスピース矯正は取り外して歯磨きできるため、ワイヤーブラケット矯正よりもお口の中を清
潔に保ちやすいですが、やはりセルフケアだけでは限界があり、十分とは言えません。
矯正治療中に歯科疾患にならないようにするには、専門的なクリーニングを定期的に受けることが必須です。ク
リーニングは歯科衛生士が専用の器具を使って行うため、セルフケアでは落とせない汚れをしっかり取り除くこ
とができます。矯正治療中は痛みを伴うことも多く、その痛みが悪化しないように歯磨きを手抜きで行ってしまう
ケースも少なくありません。自覚がなくてもこうしたことが続いてしまうと汚れや細菌は確実に蓄積されていきま
す。こういった理由からも、歯科医院でもクリーニングは必須なのです。

■こんな人には特に歯科医院でのクリーニングがおすすめ
✔️子育てや仕事などでゆっくりセルフケアする時間が取れない
✔️ワインやコーヒーなど、着色しやすい飲食物をよく摂取する
✔️人と接する機会が多く、口臭問題が気になる

■矯正中にクリーニングをするメリット
①プラークや歯石の除去で虫歯・歯周病予防
歯列矯正治療中にクリーニングを受ける最大のメリットは、やはり虫歯や歯周病の歯科疾患を予防できることで
す。歯科医院では歯の隙間や歯の溝などセルフケアでは落とすのが難しい細かい箇所の汚れまでしっかり落と
すことができ、歯の蓄積した汚れを効率よく綺麗に取り除いてくれます。また、歯科医院では固定式の矯正装置
を取り外してクリーニングしてもらえるのも大きなメリットです。
②矯正装置自体の清潔さを維持
矯正器具が汚れたままだと、口腔内の菌が繁殖しやすくなります。特にブラケットやワイヤーが付いていると、そ
れらの隙間に食べ物のカスが残りやすくなります。クリーニングを受けることで、器具の周囲も清潔に保つことが
でき、矯正治療中の口腔環境を健全に維持することができます。
③色素沈着を防ぐ
マウスピース矯正の場合は矯正治療と同時にホワイトニングを受けられるものもありますが、固定式の矯正装
置の場合はホワイトニングができません。しかしクリーニングを行うと飲食物による着色汚れをきれいにできるの
で、元の歯の色に近づけることができます。矯正治療を行って歯並びがきれいになっても、色が黄ばんでいたの
では美しくはありません。定期的にクリーニングを受けて着色汚れもしっかり予防しておきましょう。
④歯を強くする
歯科医院でクリーニングを受けるメリットは付着した汚れや細菌を落とせることだけではありません。クリーニン
グの仕上げにより歯の表面はなめらかになり、歯質も強化されます。クリーニングはそのときだけの効果だけで
なく、その後の予防にもつながります。
⑤矯正治療の効果を高める
矯正治療では、歯と歯肉の健康状態が治療の進行に大きく影響します。例えば、歯肉が炎症を起こしている場
合、歯の動きが遅れることがあります。クリーニングによって口腔内を健康に保つことで、治療が計画通りに進
む可能性が高まります。
⑥口臭予防効果
矯正中に口臭を気にする方も少なくありません。原因の多くは、口腔内の汚れや菌の繁殖です。クリーニングを
受けることで口腔内が清潔に保たれ、口臭を予防することができます。これにより、矯正中も自信を持って生活
することが可能になります。
⑦トラブルに気づきやすい
クリーニングを定期的に受けることで、汚れや細菌をきれいに落とせることはもちろん、お口の中を細かく見ても
らえるので、何か違和感やトラブルが起きていたとき、早い段階で気づくことができます。患者様自身も相談する
タイミングができ、早期に対処することができます。

■クリーニングは強制?
歯列矯正治療中のクリーニングは、任意で強制ではないことがほとんどです。歯科医院によってはプランに組み
込まれていることもありますが、基本的には
患者様自身が別途予約を取って行うようになります。その場合は、料金も別途発生します。矯正治療をはじめる
にあたって、担当医にクリーニングと矯正治療を一緒にしてもらえるかを確認しておくのが良いでしょう。歯科医
院によっては、矯正治療の調整日や通院日に、磨き残しを見つけ、クリーニングを提案してくれるところもありま
す。

■矯正治療を受けている以外の歯科医院でクリーニングはできる?
結論から言ってしまうと、矯正治療を受けている以外の歯科医院でもクリーニングを受けることは可能です。た
だし、矯正治療が診療科目にない歯科医院の場合は、固定式の矯正装置を取り外してクリーニングを行うこと
ができないため注意が必要です。歯科医院によっては装置を取り付けたままの状態でクリーニングをしてくれる
ところもありますが、しっかり清掃してもらうのであればやはり装置を取り外してクリーニングをしてもらうのが理
想的です。
継続的にお口の中をチェックしてもらうためにも、矯正治療を受けている歯科医院でクリーニングを受けるのが
最も望ましいです。稀にクリーニングをお断りされてしまうというケースもありますが、そういった場合は、他の矯
正治療を行っている歯科医院にクリーニングのみをお願いしてみると良いでしょう。

クリーニングはどのくらいの頻度で受けるべき?
クリーニングの推奨される頻度は、患者様のお口の中の状態によっても変わってきますが、3ヶ月〜に1回ほど
のペースが理想的です。着色しやすい飲食物をよく摂取する人や、汚れがひどい場合は、1〜2ヶ月に1回と、高
頻度になることもあります。先述したように歯科医院によってはプランに組み込まれていたり、調整日に一緒にク
リーニングをするところもあります。どちらにしても計画を立てやすいように、あらかじめ矯正治療中のクリーニン
グについて確認しておくのがおすすめです。

■まとめ
せっかく矯正治療を受けて歯並びをキレイにしても虫歯になって歯を失ってしまったのでは元も子もありません。
矯正治療中は、お口の中に装置を取り付けているため、どれだけセルフケアを丁寧に行っていても、汚れが
残って蓄積されてしまいます。虫歯や歯周病になってしまうと、矯正治療を一度中断しなければならないことも多
く、そうすると治療期間も延長になります。
そんな事態を防ぎ、虫歯や歯周病のリスクを軽減して歯科疾患から守るためにも定期的に歯科医院でクリーニ
ングを受けましょう。