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喜多歯科クリニックブログ

歯列矯正治療中の痛みはどのくらい?痛みが辛い場合の対処法も解説!

「歯列矯正治療中の痛みはどのくらい?痛みが辛い場合の対処法も解説!」

歯列矯正治療は、歯並びを整え噛み合わせを正常にして、口腔内の健康を改善するために有効な治療
方法です。しかし、多くの人が歯列矯正治療に伴う痛みや不快感に対して不安を持っています。痛みは
治療の過程で感じる一般的な症状のひとつですが、どの程度の痛みなのか、痛みが出た際はどう対処
すれば良いのかを知っておくと安心できます。
本記事では、歯列矯正による痛みの原因、痛む期間、痛みを軽減するための対策などについて詳しく
解説していきます。

■歯列矯正治療中に痛む原因
歯列矯正治療による痛みの主な原因は、矯正装置によって歯が新しい位置に移動する際にかかる力に
よるものです。矯正器具が歯に圧力をかけることで、歯周囲の骨や歯茎に負担がかかって炎症が起こ
り、この過程で痛みが発生します。歯列矯正治療の痛みは、矯正装置の種類や治療方法によっても感
じ方が異なります。

■矯正器具の種類と痛みの関係
①ブラケットワイヤー矯正
従来から行われている方法で、最も一般的に使用されている矯正器具です。ブラケットを歯につけてそ
こにワイヤーを通して固定することで歯の位置を整えていきます。ブラケットワイヤー矯正は強い力を加
えるため痛みが出やすく、特に初めて装置を装着したときや、ワイヤーの調整後に強い痛みを感じるこ
とがあります。
②マウスピース矯正(インビザラインなど)
患者様の歯型をもとに作成した透明のマウスピースを1日20〜22時間以上装着し、1〜2週間ごとに新
しいものへ交換することで歯を正しい位置に移動していきます。マウスピースを初めて装着する際には
違和感や軽い痛みを感じることがありますが、ブラケットワイヤー矯正と比較すると痛みはほとんどな
く、負担が少ないのが特徴です。

■歯列矯正治療中の痛みの種類や期間
治療中に痛みを感じる期間は、個人の症例や治療の進行状況によっても差がありますが、一般的には
下記のようなパターンがあります。
・治療をはじめたばかりの頃の初期の痛み
治療を開始した最初の1週間は特に痛みが強く感じられることが多いです。この期間は、歯が新しい位
置に移動するための準備段階であり、痛みを和らげるための対処方法を知っておく必要があります
・治療途中の調整による痛み
治療が進むにつれて痛みは次第に軽減していきますが、ワイヤー矯正の場合はワイヤーの調整が行
われるたびに、再び痛みを感じることがあります。特に調整後の数日間は注意が必要です。自分に合っ
た対処方法を知っておきましょう。
上記はあくまで一般的な基準であり、痛みに敏感な人もいればそうでない人もいるため、痛みの感じ方
には個人差があります。

■痛みの具体的な症状
歯列矯正中に経験する痛みには、さまざまな症状があり、感じ方も異なります。
①歯の痛み:歯を噛むときに強く痛みを感じることがあります。食事を取る際に痛みを感じることも多く、
心理的なストレスも増してしまいます。
②歯茎の違和感:矯正器具が当たっている部分に痛みを感じることがあり、歯茎が腫れたり口内炎がで
きることもあります。
③全体的な不快感:治療中多少なりともストレスや緊張を感じます。ストレスが強くなると夜間の痛みを
強く感じることも多く、眠れないほど辛いこともあります。

■痛みが辛い場合の対処法
歯列矯正治療中に痛みが生じた際は、下記の対処法を試してみてください。
・食事の工夫
痛みが辛い場合は痛みを和らげるための食事を意識しましょう。固い食べ物や粘り気のある食べ物を
避け、柔らかい食品やスムージー、ヨーグルトなどがオススメです。また、温かい飲み物よりも冷たい飲
み物の方が痛みを和らげることがあります。
・痛む部分を冷やす
冷却パックや氷水などで患部を冷やすことで、痛みや腫れを軽減できます。冷却する際は15〜20分程
度冷やすのが理想的です。また、冷却パックや氷水はタオルにしっかり包むようにしましょう。
・鎮痛剤の服用
歯科医院から鎮痛剤が処方されることもありますが、ない場合は市販の鎮痛剤などを購入して服用す
ることで痛みを軽減できます。使用する際は必ず用量を守りましょう。
・リラックスできることをしてストレス管理
痛みが強いときは、リラックスしてなるべく安静にすることも大切です。深呼吸や軽いストレッチ、音楽を
聴くなどして心を落ち着けましょう。また、友人や家族に話すことでストレスが軽減されることもあります。

■痛みに対する長期的な対策
すぐできる痛みへの対処方法だけではなく、治療は長期間にわたって続くので、痛みを軽減するための
長期的な対策も考えておく必要があります。
①歯列矯正治療中は、指示に従って歯科医院で定期健診を受ける
②歯磨きやフロッシング、マウスウォッシュの使用を怠らず日々の口腔ケアを丁寧に行う
③栄養バランスのとれた食事と適度な運動により体全体の回復力を高める

■痛みが怖い方には「マウスピース矯正」がおすすめ
先述したように、マウスピース矯正はワイヤー矯正と比べると痛みが少ないのが特徴です。「きちんと眠
れるかな」「仕事や学業に支障はないかな…」など、治療の痛みが不安な方にはマウスピース矯正がお
すすめです。マウスピース矯正は痛みが少ないというメリットのほかにも、下記のような利点がありま
す。
✔️透明で目立たない
✔️食事やお手入れの際に取り外しできる
✔️治療シミュレーションにより治療のゴールをイメージできる
マウスピース矯正は歯科医院によって取り扱いがない場合もあるので、マウスピース矯正を検討してい
る方はあらかじめ歯科医院のホームページを確認しておくことが必要です。また、マウスピース矯正の
なかでもさまざまなブランドがあり、インビザラインは特に人気の高いブランドです。どのブランドを取り
扱っているのかも、診療科目と合わせて確認しておくと良いでしょう。

■歯科医院を受診した方が良い痛み
歯列矯正治療中に痛みが生じた場合、どの痛みが歯科医院を受診する必要があるのかを見分けること
も重要です。先述したように、矯正器具の装着後すぐや調整後、などの感じる痛みや違和感は正常な範
囲で、大体の場合数日以内に軽減します。しかし、鋭い痛みや持続的な痛み、腫れを伴う場合は注意
が必要です。以下のポイントを参考に見分けてみてください。
✔️一部の歯だけが強く痛む場合、虫歯や歯周病の可能性があります。
✔️歯茎が赤く腫れたり出血が見られる場合は、歯周病や感染による炎症の可能性があります。
✔️普通の痛みを超えて日常生活に支障をきたすような場合。何らかのトラブルの可能性があります。
✔️矯正器具が外れたり、ずれていたりする場合は歯科医院で調整してもらう必要があります。
✔️発熱や体調不良が伴う場合は、感染症の可能性があります。
痛みを感じた場合は正常なのか異常なのか、その状態を冷静に観察して歯科医院を受診するかどうか
判断する必要があります。正常な場合でも心配であれば早めに歯科医院に相談することがおすすめで
す。

■まとめ
歯列矯正治療中の痛みは、多くの人が経験する悩みですが、正しい知識と対処方法を知っておくこと
で、負担も少なく乗り越えることができます。痛みが出た場合は、焦らず対処して必要に応じて歯科医師
に相談してアドバイスをもらいましょう。